オスグッド病を徹底解説!オスグッドになる原因と典型的症状とは?

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今回は若いアスリートが抱えやすい症状、オスグッド病について書いていきます。

オスグッド病とは正式名称でオスグッド・シュラッター病(Osgood-Schlatter disease)といいます。1903年にアメリカ人のOsgood医師とスイス人のSchlatter医師が同じ症例についてそれぞれ発表した結果、2人の名前を取ってOsgood-Schlatter病と名付けられました。

ただ残念なことに、なんでも略す日本社会ではオスグッド、オスグッドと呼ばれ、シュラッターさんの存在感は皆無です。。。「病」と呼ばれていますが、病気ではなく怪我の一種です。そんな名前に難のあるオスグッドを原因から対処法まで説明していきます。


>>本日の参考文献はこちら。

1

OSGOOD SCHLATTER’S DISEASE IN YOUNG BASKETBALL PLAYERS

これはボスニア&ヘルツェゴビーナの研究者が発表した論文です。

 

 

2Importance of clinical examination in diagnostics of Osgood-Schlatter Disease in boys playing soccer or basketball

これも著者は違いますが、ボスニア&ヘルツェゴビーナからの論文です。

 

 

3

 Osgood-Schlatter disease

これはアメリカのドクターがレントゲン画像と共に簡潔に説明がされている論文です。

 

 

4

 Study seeks treatment to keep athletes in the game

これもアメリカから発表された論文で、プロロセラピーという糖注射のオスグッドへの有用性を発表した論文です。    

 

オスグッドとは?

5オスグッドを簡単に説明すると「すね骨の上部(脛骨粗面)が出っ張ってきて痛む」という症状です。

このすね骨が出っ張るというのはとても顕著で、素人目に見ても出っ張っているのがよくわかります。

 

10代のスポーツをしている子供たちに起こる障害で、10~15歳の子供に多くみられます。特に女の子は10~11歳、男の子は14~15歳に多いそうです。

 

オスグッドは身体の成長過程と密接な関係があるので、身体の発育の早い女の子のほうが早い年齢で発症しやすく、身体の発育が終わる20代ではオスグッドはほぼ確実に発症しません。

 

約4人に1人は両足に症状がでるようです

 

 

 

オスグッドになってしまう原因

オスグッド発症の原因は大腿四頭筋という太ももの前面にある大きな筋肉が大きく関わっています。

大腿四頭筋は骨盤の外側(下前腸骨棘)からすねの上部(脛骨粗面)まで付いています。

オスグッドではこの脛骨粗面という場所に痛みが発生します。

 

このメカニズムですが、人間の成長過程において、筋肉よりも骨のほうが早く成長すると言われています。

つまり、すねと太ももの骨(脛骨と大腿骨)が先に成長してしまい、その間にある大腿四頭筋が強く引っ張られて、付着部である脛骨粗面が引っ張られて、骨自体が前面に突出してくるということです。

 

筋肉というのは伸縮性のある組織で、いわばゴムのようなものです。

先ほども言いましたが、筋肉は骨よりも成長が遅いので、骨だけが先に伸びてしまうとその間にある筋肉は単純に伸ばされてしまいます。

この伸ばされるストレスが脛骨粗面にかかり、骨自体が筋肉に引っ張られて突出してしまうというのがオスグッドのメカニズムです。

 

オスグッドの症状

症状としては、

  • すねの上部(脛骨粗面)の突出と痛み
  • 大腿四頭筋の収縮による痛み
  • 大腿四頭筋のストレッチ(ヒザを曲げる)による痛み
  • キック、ジャンプ動作での痛み
  • 階段の上り下りでの痛み
  • 膝立ちでの痛み
  • 片足屈伸での痛み

というもので、痛みの出る場所は脛骨粗面だけです。

 

オスグッドになってしまったらどうする?

 オスグッドの治療法は基本的に保存的な方法で、手術が必要なケースはごく稀です。

痛みの発生するメカニズムが、筋肉が骨を引っ張る、ということなので、治療法としては筋肉が骨を引っ張らないように、筋肉の伸張性を上げるということで、つまりストレッチです。

大腿四頭筋の伸張性が上がれば脛骨粗面に対するストレスを減らすことができます。

 

ただ、最も大切なことは運動量、練習量を減らすことです。

オスグッドは始めは小さな痛みからですが、適切な治療をしないと、歩いていても常に痛いという状態まで進行してしまいます。オスグッドの原因である大腿四頭筋は歩行、走る、ジャンプ、キックなど、下半身の基本的な運動では最も動員されやすい筋肉です。

なので、日常生活に加え、スポーツ活動を同じ量で行っていると、痛みは下がるどころか徐々に増していってしまいます。

 

オスグッドは動けなくなるほどの痛みが出ることは少ないので、どうしても同じように練習を続けて終わったらアイシングというようなケースが多くなりがちですが、痛みが出ない負荷、量で運動を行うのが望ましいです。 

そうすると、筋肉の柔軟性の増加、骨の発達に伴って徐々に痛みなく行える運動のレベルが上がってくるので、無理をせず痛みのない範囲で運動の量を上げていくというコントロールがとても重要です。

無理をして痛みが大きくなればなるほど、痛みなく運動できるまでにかかる時間が長くなると考えてください。

非常にもどかしいとは思いますが、痛みがなくなるまで辛抱するのが一番です。

 

オスグッドは適切な治療と運動量の軽減で必ず痛みがなくなる障害です。

専門の知識を持った治療家の相談を受けながら、焦らず、無理なく付き合っていってください。

 

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